「一般社団法人 希望を未来(あした)につなぐプロジェクト」が願うこと

一般社団法人 希望を未来(あした)につなぐプロジェクト 代表理事 吉田道雄


子どもたちのためにこそ「ホスピス」が必要な今

もし、残された時間に限りがあるとしたら、あなたは誰と何をしたいと思いますか。

人生への感謝の気持ちで「子どもホスピス」設立に向けていっしょに声を上げませんか。

あなたは「ホスピス」と云う言葉から何を連想しますか。
それは「がんや難治性疾患で回復が極めて困難な人が、積極的な治療を止めながらも、苦痛は最大限に軽減され、人としての尊厳を持って最期の時を迎える場所」と理解されているはずです。
あるいは、「厳しい状態に直面している病いの人々の心身の苦痛をできる限り緩和し、穏やかな最期を迎えられることを目的にした療養施設、一般的には終末期医療を行う病院」と言い換えることもできます。
ホスピス以外にも、終末期の痛みや苦痛を緩和し、再び自宅で療養できることをめざして積極的治療に取り組む「緩和ケア」を行っている病院も最近では増えてきています。

しかし、ホスピスを含め、こうした積極的緩和ケアや終末期医療のいずれもが、成人、老齢者のために提供されているのが現状です。
つまり、大人のためのホスピスの必要性は認められても、図らずも同じ状態になってしまった子どもたちのための専門病院や施設が極めて少なく、注目されていないのが現状です。
私はそこに大きな疑問を感じます。

私は、医療者ではありませんが長年医療の現場に関わっており、病床にある幼少のお子さんたちや成長期の少年少女が、安心して適切な医療を受けながらご両親やご家族と最期の一日まで普通の時間を過ごすことが出来る環境が非常に少ないことに疑問を感じています。

ホスピス!
むしろ、子どもたちのためにこそ、今の医療や治療から一歩先に踏み出した本来の「ホスピス」が必要ではないでしょうか。
多くの幼い子どもたちが孤独な環境で、大人でも耐えられないほどの死に至る病と向き合って辛い日々を過ごしているのです。

まだ医療と福祉制度が不十分なわが国では命が脅かされている子どもたちを抱えている家族は疲弊しています。
子どもはどんなに辛くても遊びたい気持ちがあります。成長・発育を続けています。
これが大人と違う大きな特徴です。

地域で安心て暮らしていくためには、病気や障害で命が脅かされている子どもたちにも、健康な子どもと同じ遊びや学びの支援施設が必須なのです。

私たちが今ここに元気に生きていられるのはどうしてでしょうか…。
それは父母の愛であり慈しみであり、兄弟や友人たちの愛であり慈しみであり、見知らぬ多くの人たちの愛であり慈しみがあるからではないでしょうか。


大人が支援しなければ。

私たち大人には振り返ることの出来る人生があります。
また、思い出と云う掛け替えのない財産もあります。
子どもたちが、もし限られた人生の中でわずかな時間しか許されないのなら、十分な思い出という財産を持つことができないのであれば、最愛の両親、家族と共に過ごすことで、家庭の中にいるような自然体で少しでも長く過ごしてもらいたい。残された時間を豊かな時間にしてもらいたい。それが可能な新しいかたちの「子どもホスピス」を、私たちの力で応援して行きたいと考えています。

この地球でわずかな年月しか人生を経験できない子どもたちがいるのなら、私たち長く人生を過ごすことのできた大人たちから、精一杯のエールを「子どもホスピス」というかたちにして贈りたいと思います。私たちはそう望んでいます。

多くの賛同者、理解者と共に新しい姿の「子どもホスピス」の開設・運営を推進したいと思います。

この世に長く時間をもらい良き人生を味わうことの出来た皆様方に、この「子どもホスピス」への“心”が伝わるように願っています。